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サイトについて

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クロアカnetプロジェクトとは

「クロアカnetプロジェクト」は、「persistent cloaca(総排泄腔遺残症)」「cloacal extrophy(総排泄腔外反症)」という病名をもとに名付けました。
この2つの疾患の共通点はcloaca(総排泄腔)という部位の病気であることです。腎・泌尿器、内・外生殖器、消化管の形態や機能に起因する身体的・精神的・社会的な多くの心配事とともに生きている患者さんとそのご家族のために必要なことを一つ一つ形にしていきたいと考えています。
この2つの疾患共通の問題点として、「情報が少ない」ということがあります。これは、患者さんにとってだけではなく、治療や支援にあたる医療者等にとっても改善が必要とされる点です。
「クロアカnetプロジェクト」では、患者さんにとっても、医療者にとっても有益な情報集約の場所となることを想定してこのサイトを立ち上げました。皆様のご協力により、「ここに来れば多くの情報が得られる」という場所に育てていきたいと思っています。
それぞれの病気に関する詳しい情報は下記のリンク先をご覧ください。

難病情報センター

ガイドライン

Guideline

平成26-28年度厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)「先天性難治性稀少泌尿生殖器疾患群(総排泄腔遺残、総排泄腔外反、MRKH症候群)におけるスムーズな成人期医療移行のための分類・診断・治療ガイドライン作成」(代表:窪田正幸) により、2017年5月に「先天性難治性稀少泌尿生殖器疾患群(総排泄腔遺残、総排泄腔外反、MRKH 症候群) におけるスムーズな成人期医療移行のための分類・診断・治療ガイドライン」が作成されました。これは、患児の泌尿生殖機能を中心に据え、「円滑な成人期医療移行」を目指した包括的ガイドラインです。
下記のリンク先よりダウンロードができます。

先天性難治性稀少泌尿生殖器疾患群(総排泄腔遺残、総排泄腔外反、MRKH症候群)における
スムーズな成人期医療移行のための分類・診断・治療ガイドライン

研究状況

Research

本疾患に関しては、世界的にみても、過去に全国調査は行われていませんでした。そこで、平成26-28年度厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)「先天性難治性稀少泌尿生殖器疾患群(総排泄腔遺残、総排泄腔外反、MRKH症候群)におけるスムーズな成人期医療移行のための分類・診断・治療ガイドライン作成」(代表:窪田正幸)により、本邦において、総排泄腔遺残症・総排泄腔外反症に関する網羅的全国調査が行われました。これにより、総排泄腔遺残症466例、総排泄腔外反症229例が登録され、本邦での本疾患発生頻度、合併疾患、術後合併症などに関する詳細なデータが明らかになりました。さらに、本疾患における泌尿生殖機能の問題に着目し、「円滑な成人期移行医療」を目指した包括的ガイドラインが平成29年5月に出版されました。ガイドライン作成の過程において、本疾患に関する文献はその多くが症例報告や症例集積にとどまり、エビデンスレベルの高い文献がないことが問題点として明らかになりました。エビデンスを検証できる研究論文の作成が今後の課題であるとされています。
本疾患の政策的研究事業は、平成29-31年度厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)「小児期から移行期・成人期を包括する希少難治性慢性消化器疾患の医療政策に関する研究 」(代表:田口智章)に引き継がれ、レジストリ構築、シンポジウム開催の働きかけの他、平成31年度からは患者と医療従事者との交流会が開始されました。令和2-4年度厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)「難治性小児消化器疾患の医療水準向上および移行期・成人期のQOL向上に関する研究」(代表:田口智章)においては、レジストリ構築事業と診療科間・職種間連携を進めるとともに、患者・市民への情報提供を積極的に行うことを主として研究を進めました。さらに、令和5年度より厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)「希少難治性消化器疾患の長期的QOL 向上と小児期からのシームレスな医療体制構築」(代表:田口智章)において、本疾患に関する政策研究事業は継続され、Web会議システムを利用した患者交流会および市民公開講座を開催し、患者の声を積極的に抽出するとともに、小児・成人を問わずあらゆる年代の患者に対し、複数の診療科・複数の職種による包括的な医療提供方法を考案していく方向性で進めています。

患者さんへ

For patient

広げよう、活動を。繋がろう、仲間と。

同じ疾患を持つ患者さんや家族同士の支え合い=「ピアサポート」は、本疾患のように、稀少かつ難病かつプライバシー性の高い疾患では必要とされる方も多いのではないでしょうか。
本疾患の患者さん・ご家族・支援者(医療・福祉・行政等関係者)のための情報発信や「繋がること」を目的として、Twitter、Instagram、Facebookのアカウントを作成しております。下記よりアクセスならびにフォローいただけましたら幸いです。
令和3年に総排泄腔疾患の娘を持つママの集い「モモの会」、令和4年に北海道総排泄腔遺残症親の会「ふたばの会」が立ち上がりました。以下にリンクをご紹介いたしますので、こちらもご覧ください。

総排泄腔疾患の娘を持つママの集い「モモの会」

WEBサイト

モモの会は総排泄腔疾患の子どもを持つ親の会です。情報の少ない希少疾患だからこそ、患者、家族、サポートしてくださる医療福祉関係者がつながりを持ち、疾患の理解を深めることが出来るようにという思いを持ってスタートしました。

北海道総排泄腔遺残症親の会「ふたばの会」

WEBサイト

総排泄腔遺残症の女の子を育てている親御さん、ご自身が総排泄腔遺残症の方、お腹の赤ちゃんが総排泄腔遺残症の疑いがあると言われているお母さん、総排泄腔遺残症に関わってくださっている医療関係者の方の入会をお待ちしています。保護者の方向けのリーフレットの配布やピアカウンセリングも行っています。北海道在住以外の方々も気軽にお問い合わせください。