内視鏡外科手術

1990年代より小児外科領域へ内視鏡手術が導入され、現在までに小児外科を取り巻く内視鏡手術はますます発展してきています。一方で、小児外科医は一般外科医と比較して内視鏡手術を執り行う機会が少ないことや、小児外科疾患の特徴としての体格の多様性と疾患の稀少性のため、これからの時代を担う若手小児外科医には効率的で有効な内視鏡手術トレーニングが必要であると考えます。

九州大学病院には内視鏡外科手術トレーニングセンターが設けられており、この施設を利用して当科では基本のみならず応用を含めた内視鏡外科手術手技を習得できるよう、また安全で低侵襲な内視鏡手術をより多くの子供たちに提供できるよう、内視鏡手術トレーニングに関する研究をメインに行っています。

客観的技術評価システムを搭載した
小児内視鏡手術・稀少高難度疾患網羅的新規トレーニングシミュレーターシリーズの開発

小児外科疾患の特徴である疾患の稀少性と多様性をカバーすることを主眼として、当研究グループでは疾患特異的トレーニングシミュレーターを開発し、これを用いて手術行程をトレーニングすることができるようにするのみではなく、その行程に一定の客観的な評価基準を設け技術評価を同時に行えるようにして、適切なフィードバックをもたらすことでトレーニングの効率化を図るようにしています。

現在までに、 疾患特異的トレーニングシミュレーターとして食道裂孔縫縮モデル(Ieiri S, et al. Pediatr Surg Int, 2013) 、新生児左横隔膜ヘルニアに対する胸腔鏡下根治術モデル(Obata S, et al. J Laparoendosc Adv Surg Tech 2015)(写真1)、腹腔鏡下Nissen噴門形成術モデル(Jimbo T, et al. Surg Endosc 2017)(写真2)を開発してきました。今後も他疾患に対する内視鏡手術モデルを開発し網羅的疾患トレーニングシミュレーター完成を目指して研究・開発を継続していきます。

写真1 胸腔鏡下根治術モデル
写真2 腹腔鏡下Nissen噴門形成術モデル

九州大学病院内視鏡外科手術トレーニングセンター・小児外科アドバンスコースの開催(年1回)

2007年12月に第1回を開催し、2018年現在までに10回開催し約150名の若手小児外科医に受講していただきました。
日本の小児内視鏡外科のトップリーダーを講師とお招きして、2日間のトレーニングコース(第1日目:主にドライボックスを用いた縫合結紮トレーニング、第2日目:ウェットラボトレーニング)で行っており、毎回好評を得ています。

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